受注管理システムとは?BtoB法人営業に必要な機能と選び方を解説
「受注管理システム」で検索すると、ECサイトの注文処理を自動化するOMS(Order Management System)の記事が大半を占めます。しかし、OA機器販売代理店のようなBtoB法人営業の受注フローは、ECとはまったく別物です。
本記事では、BtoB法人営業に必要な受注管理システムの機能と、選ぶときの4つのチェックポイントを解説します。
受注管理システムとは?EC向けとBtoB向けの違い
EC向けOMS — ネットショップの注文処理を自動化
EC向けOMSは、ネットショップの注文を受けてから発送するまでの工程を管理するシステムです。
- 注文の自動受付(カート→決済→受注確認メール)
- 在庫の自動引き当て
- 出荷指示・配送伝票の発行
- 複数モール(Amazon・楽天・自社EC)の一元管理
EC向けOMSの特徴は、大量の注文を自動処理することに最適化されている点です。
BtoB向け受注管理 — 法人営業の見積・受注・請求を一元化
一方、BtoB法人営業の受注管理は、以下のようなフローです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 商談・ヒアリング | 顧客の要望を聞き取り、機種・構成を決定 |
| 2. 見積作成 | 商材・数量・リース料率をもとに見積書を作成 |
| 3. 見積提出・交渉 | 見積書を提出し、価格交渉 |
| 4. リース審査(OA機器の場合) | リース会社に審査を申請し、結果を待つ |
| 5. 受注確定 | 契約書の締結 |
| 6. 発注・納品 | メーカーへの発注、機器の設置 |
| 7. 請求書発行 | 納品後に請求書を発行 |
ECと異なり、BtoBでは見積→交渉→審査→契約→納品→請求 という複雑なステップを人間が判断しながら進めます。自動化よりも「進捗の見える化」と「書類の連動」が重要です。

BtoB法人営業の受注管理でありがちな3つの課題
電話・FAXの受注をExcelに手入力するミス
BtoBの受注は、まだ電話やFAXで行われるケースが少なくありません。営業担当者が電話で受けた注文内容をExcelに手入力する工程で、商品名・数量・単価の転記ミスが発生します。
特にOA機器販売では、複合機のモデル番号(例: TASKalfa 2554ci vs 3554ci)の入力ミスで、間違った機種を発注してしまうトラブルが実際に起きています。
見積書と受注情報が紐づかず二重入力が発生
見積書をExcelで作成し、受注情報を別のExcelに入力する——この運用では、同じ顧客名・商品名・金額を2回入力する必要があります。
二重入力は単なる手間の問題ではありません。見積書の金額と受注データの金額が一致しない、という事態が発生したとき、どちらが正しいのか確認するだけで30分以上かかることもあります。
リース会社への書類提出フローが属人化
OA機器のリース契約では、リース会社ごとに異なるフォーマットの書類を提出する必要があります。
- オリックス向けの申込書フォーマット
- 東京センチュリー向けの審査書類
- 三菱HCキャピタル向けの必要添付書類リスト
これらの書類作成・提出フローが特定の担当者にしかわからない状態(属人化)になっているケースが多く、その担当者が休むと業務が止まります。

受注管理システムを選ぶときの4つのチェックポイント
BtoB法人営業の受注管理システムを選ぶ際は、以下の4点を確認してください。

見積書の作成・管理機能があるか
BtoBの受注は、必ず見積書から始まります。受注管理システムに見積書の作成機能が内蔵されているかどうかが、最初のチェックポイントです。
見積書と受注データが連動していれば、見積書を「受注確定」にステータス変更するだけで、受注情報が自動生成されます。二重入力がゼロになります。
請求書発行まで連動しているか
受注が確定したら、次は請求書の発行です。受注データからワンクリックで請求書を生成できる機能があれば、金額の転記ミスを防げます。
受注管理と請求書発行が別システムの場合、以下の問題が発生します。
- 受注データの金額と請求書の金額が不一致
- 請求漏れ(受注したのに請求書を発行し忘れる)
- 入金管理の手間(どの請求に対する入金か突き合わせが必要)

案件管理や顧客管理と一体型か
受注管理だけを単体で導入しても、案件管理はSFA、顧客管理はCRM、受注管理は別システムという「ツールの乱立」が起きます。
理想は、顧客管理・案件管理・見積作成・受注管理・請求書発行が1つのシステムで完結する一体型です。
一体型の案件管理ツールの要件は「案件管理ツールの選び方|OA機器販売のリース案件を漏れなく管理する方法」で解説しています。
導入コストが現実的か(月額4,980円〜の選択肢)
大手ERPの受注管理モジュールは月額数十万円。中堅向けの受注管理システムでも月額数万円が相場です。
しかし、営業5〜30名のOA機器販売代理店にとって、月額4,980円から使える販売管理一体型クラウドという選択肢もあります。受注管理に必要な機能(見積→受注→請求の連動)を備えつつ、小規模チームでも無理なく運用できる価格帯です。

| 比較 | 大手ERP | 中堅向け | 小規模向け一体型 |
|---|---|---|---|
| 月額 | 数十万円 | 3〜10万円 | 4,980円〜 |
| 初期費用 | 数百万円 | 数十万円 | 0円 |
| 導入期間 | 3〜6ヶ月 | 1〜3ヶ月 | 即日〜1週間 |
| 対象規模 | 100名以上 | 10〜100名 | 5〜30名 |
まとめ — 受注から請求まで1ツールで完結する時代へ
BtoB法人営業の受注管理は、EC向けOMSとは求められる機能が根本的に異なります。
OA機器販売代理店が受注管理システムを選ぶなら、以下の4点を基準にしてください。
- 見積書の作成・管理機能が内蔵されているか
- 請求書発行まで連動しているか
- 案件管理・顧客管理と一体型か
- 導入コストが自社の規模に合っているか
見積→受注→請求を1ツールで完結させることが、転記ミスの防止と業務効率の改善に直結します。
受注から請求まで、ワンストップで。
見積書作成→受注確定→請求書発行を1つのクラウドで完結。OA機器販売代理店の業務をシンプルにする販売HUB。
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