複合機リースの仕組みと提案のコツ|販売代理店が知っておくべき全知識
複合機の導入方法として最も一般的なのがリース契約です。エンドユーザー向けの解説記事は多いですが、販売代理店が「どうリースを提案すれば成約率が上がるのか」という売る側の視点で書かれた記事はほとんどありません。
本記事では、複合機リースの基本的な仕組みに加えて、販売代理店が商談で使える提案のコツ3つと、リース管理の実務まで解説します。
複合機リースの基本 — 仕組みとメリット・デメリット
ファイナンスリースとオペレーティングリースの違い
複合機のリースには主に2種類あります。
| 項目 | ファイナンスリース | オペレーティングリース |
|---|---|---|
| 契約期間 | 3〜7年(5年が主流) | 1〜5年(短期が多い) |
| 中途解約 | 原則不可 | 条件付きで可能 |
| 月額料金 | 安い(総額で物件価格の90%以上) | やや高い(残価設定あり) |
| 契約満了後 | 再リースまたは返却 | 返却が基本 |
| 会計処理 | リース資産として計上(新リース会計基準) | オフバランス可能なケースあり |
OA機器業界ではファイナンスリース(5年契約)が約80% を占めます。エンドユーザーにとって月額料金が安く、販売代理店にとっても5年後の更新営業が見込めるためです。

エンドユーザーにとってのメリット・デメリット
メリット:
- 初期費用ゼロで最新機種を導入できる
- 月額料金が固定で予算管理しやすい
- 保守・メンテナンス契約が付帯するケースが多い
デメリット:
- 中途解約すると違約金が発生する
- 5年間の総支払額は一括購入より割高になる
- リース満了時に機器は返却(自社資産にならない)
エンドユーザーが最も気にするのは「買うのとどっちが得か」です。この疑問に対する回答を準備しておくことが、提案の第一歩です。
販売代理店が複合機リースを提案するときの3つのコツ
コツ1 — 月額コストの比較表を使い「購入より得」を示す
エンドユーザーが「リースと購入、どっちがいいの?」と聞いてきたら、月額ベースの比較表を見せるのが最も効果的です。
| 項目 | 一括購入 | 5年リース |
|---|---|---|
| 初期費用 | 120万円 | 0円 |
| 月額費用 | 0円(保守は別途) | 約22,000円(保守込み) |
| 5年間総額 | 120万円 + 保守60万円 = 180万円 | 132万円 |
| 資金繰りへの影響 | 初月に大きな支出 | 毎月均等で予算化しやすい |
上記は一例ですが、ポイントは「総額が安い」ことと「初期費用ゼロ」の2つの訴求を組み合わせることです。特に中小企業は資金繰りを重視するため、「初期費用ゼロ」の訴求が刺さります。

コツ2 — リース満了の1年前からアプローチを始める
リース満了が近づくと、エンドユーザーは自ら情報収集を始めます。この段階で競合他社が先に提案していると、後から巻き返すのは困難です。
業界のセオリーは満了日の1年前にファーストコンタクトを取ること。
| タイミング | アクション |
|---|---|
| 満了1年前 | ファーストコンタクト。現在の使用状況のヒアリング |
| 満了6ヶ月前 | 新機種の提案書を提出。デモの実施 |
| 満了3ヶ月前 | 見積提出。リース会社への審査申請 |
| 満了1ヶ月前 | 契約締結。設置日の調整 |
このスケジュールを回すためには、全顧客のリース満了日を正確に把握する仕組みが不可欠です。数十件なら手帳やExcelでも管理できますが、顧客が100件を超えると確実に漏れが出ます。

コツ3 — 複合機+UTMのセット提案で単価を上げる
複合機の更新商談は、クロスセルの絶好のチャンスです。
リース満了で複合機を入れ替えるタイミングは、ネットワーク環境全体を見直す機会でもあります。ここでUTM(統合脅威管理)やビジネスフォンを合わせて提案することで、1商談あたりの売上を1.5〜2倍に引き上げられます。
提案トーク例:
「複合機を入れ替えるこのタイミングで、セキュリティ対策も一緒に見直しませんか?最近、中小企業を狙ったランサムウェア被害が急増しています。UTMを導入すれば、月額数千円で社内ネットワーク全体を守れます。」
OA機器営業の実践的なノウハウは「OA機器営業のコツ|成果を出す販売代理店が実践する5つの方法」でさらに詳しく解説しています。

リース管理の実務 — 満了日・残高・更新時期の管理方法
Excelでのリース管理が破綻する理由
多くの販売代理店がExcelでリース満了日を管理していますが、以下の問題が発生します。
- 更新忘れ: ファイルを開かないと満了日が確認できない。リマインド機能がない
- データの散在: 担当者ごとにExcelファイルが別々。全体の満了件数が把握できない
- 引き継ぎ困難: 担当変更時にExcelの受け渡しが必要。フォーマットもバラバラ
リース案件が50件を超えると、Excelでの管理は現実的ではなくなります。

クラウドツールでリース満了を自動リマインドする
販売管理クラウドを導入すれば、リース満了日を登録するだけで満了1年前・6ヶ月前・3ヶ月前に自動通知が届きます。
担当者が変わっても、全案件の満了スケジュールがチーム全員に共有されるため、フォロー漏れのリスクがゼロになります。
案件管理の詳しい要件と選び方は「案件管理ツールの選び方|OA機器販売のリース案件を漏れなく管理する方法」で解説しています。
リースとレンタルの違い — 顧客に聞かれたときの回答例
エンドユーザーからよく聞かれるのが「リースとレンタルって何が違うの?」という質問です。
契約期間・料金・機種選択の違い
| 項目 | リース | レンタル |
|---|---|---|
| 契約期間 | 3〜7年(長期) | 1日〜数ヶ月(短期) |
| 機種選択 | 新品を自由に選べる | レンタル会社の在庫から選ぶ |
| 月額料金 | 安い(長期契約のため) | 高い(短期のため割高) |
| 保守対応 | メーカー or 代理店が対応 | レンタル会社が対応 |
| 中途解約 | 原則不可(違約金あり) | いつでも解約可 |
どんな企業にリースを勧めるべきか
リースが向いている企業:
- 常設のオフィスがあり、3年以上の利用が確実
- 最新機種を選びたい
- 月額費用を固定化して予算管理したい
レンタルが向いている企業:
- プロジェクトルームや期間限定オフィスで短期間だけ使いたい
- 機種にこだわりがなく、すぐに使い始めたい
ほとんどの法人顧客にはリースが最適ですが、期間限定のケースではレンタルを提案する柔軟さも持っておきましょう。
まとめ — リース提案力が代理店の収益を左右する
複合機リースは、OA機器販売代理店にとって最も安定した収益源です。5年ごとに確実にやってくる更新タイミングを逃さず、クロスセルで単価を上げることが、代理店経営の安定につながります。
そのために必要なのは、リース満了日の正確な管理と、計画的な提案スケジュールの実行です。Excel管理の限界を感じているなら、販売管理クラウドの導入を検討するタイミングかもしれません。
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